施工事例
CASE
岐阜県美濃加茂市 H様邸
緑豊かな四季を楽しむ癒しの和庭園/岐阜県美濃加茂市

当初は別の業者様に依頼していたそうですが、デザイン案に今一つピンと来なかったのか、私たちdirect nagomiにお庭デザインのご相談に来られたH様の庭園のご紹介です。

<before>
こちらが施工前の様子です。

いざお話を伺ってみると、様々なご要望が組み合わさった状況でした。
「バラが好き。バラ園をつくりたい」
「杉苔が映える庭にしたい」
「茶室があるので、日本庭園風な庭にも興味がある」
また、建物を含めた面積も350坪と広大なため、全体をまとめるコンセプトが必要なお庭でした。
ご要望を叶えることが中々に難しいお庭だったのです。
杉苔と日本庭園、茶室という和のテイストは調和させやすいのですが、そこにバラを組み合わせるためには工夫が必要。

熟考の末、direct nagomiとして出したプランは「表から見るとバラ園、中から見ると日本庭園」というご提案でした。
枯山水をテーマとして川や池、山を設けることで広いお庭に奥行きを生み、茶室に向かうアプローチとの調和を取ります。
また、山の表側をバラ園として見せ、家の中からは和のテイストで統一することで全体の統一を図るものでした。
プランをお見せしご説明を差し上げたところ、お客様にも気に入っていただき、私たちdirect nagomiとしても初となる規模のお庭づくりに着手することになりました。
こちらがご提案時にお見せしたプランです。





さすがに膨大なプラン資料になりました。
<after>

枯山水はメンテナンスの面でも労力がかからず、和のテイストを醸せるテーマ。
写真左奥には枯滝もつくりました。
とは言え、風流さを出すためには周囲の家はできる限り視界から外したい。そのため将来的には背が高くなる樹種を選び、また高さを出すために山も利用しています。

白い砂利を海に模し、少し浮かした敷石に岬灯籠も置きました。
茶室に向かうアプローチは、枯山水の庭の中を穏やかな曲線を描きながら伸びていきます。
一本ずつ長さに強弱をつけ、夜には和モダンな照明が足元を照らすアプローチです。




家の中から見た中央の山周りの風景。
山へと渡した橋桁は見た目をシンプルにするためにブロックを積んだ上に石を被せました。
日本庭園では土の上に石を直接置くことが多く、段々と高さが下がってしまいますが、この工法で高さを保てます。
また、橋挟(はしばさみ)石を橋際に置き、より安定感を出しています。

この山の向こう側がバラを植えたエリアになっています。
家の外から見ると、バラ園に見える設計です。



仕上がったお庭の様子を、お茶の先生にも褒めていただけたそうです。
お客様にとっても自慢の庭をご提供できたようで、何よりです。








お客様のご要望、杉苔。
雰囲気もあり、和の庭を上品に仕上げてくれます。
ですが、メンテナンスもそれなりに必要。
水がなければ枯れてしまい、かと言ってやりすぎると他の苔種も生えてしまいます。
丁寧に雑草取りをしないといけないのも難点。
苔の中に生えた雑草の根が張ると、抜いたときに苔ごと取れてしまいます。
京都でお寺のメンテナンスをしていた時には、雑草をピンセットで抜いていたものです。
また、何年か毎に苔の全面張り替えなどもしていました。
美しく苔を保つには、それほどに丁寧なメンテナンスが求められます。


こちらもお客様のご要望から、様々な種類のツバキを植えています。
ワビスケやヤブツバキといった樹種が主流ですが、様々な花の色が楽しめるように、あまり聞かないような希少な品種のツバキも入れました。

実はツバキもメンテナンスの必要な種の一つ。
チャドクガと呼ばれる毛虫がつきやすいのです。
もしツバキを植えられる方はご注意ください。

茶室へとつながるせっかくの露地なので、手水鉢も趣のあるつくばいで設計。
通常であれば掛樋も竹でつくるところですが、メンテナンスの手間を考え、ステンレス製でモダンに仕上げました。

少し高めに設置しているのは、キッチンからも見えるように、という意図があります。
お客様が来られた際、庭に水の流れが見えるだけでも趣が違います。

アプローチの表面は乱張りと呼ばれる張り方で石を敷き詰めました。
目地の幅を均等にとり、四ツ目地を避け、どのエリアを見ても自然に美しく見えるよう、全体の調和を取っています。
この張り方ができる職人も、今や少なくなってきています。

モミジも植えています。
樹高は高くなるのですが、これだけ余裕のあるお庭なら問題ありません。
秋頃訪れたときには、きれいに色づいていました。

沓脱石。
庭の大きさに合わせ、2トンほどの大きさのものを運んできました。
このサイズの沓脱石を選ぶことは滅多にありませんが、一つひとつの石もお庭の規模や印象に合わせたセレクトが大切だと思っています。
ちなみに、今回のお庭全体では150トン程の石を使っています。




玄関の様子。
家の前の道路は少し交通量が多いため、車の導線と見晴らしを考えて門柱を少し斜めに設置しています。

立地や建物の表情、お庭に対するご要望など、一つとして同じお庭づくりはありません。
毎回丁寧に現場を見て、お客様のお話を聞いて、お客様にとって一つだけの最適なお庭づくりをしていきたいと思います。
ライトアップされた夜のお庭風景







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