direct nagomi

岐阜県美濃加茂市

庭園・外構・エクステリア

2024.7.25

庭に自然の風景を再現する方法|崩れ積み・野面積みによる石の魅力

庭石を使って自然の景色を再現する

こちらの記事では、私たちの考える理想の庭について、また代表である中島の経歴や会社のことなどをお伝えしていきたいと思います。
今回は「自然石を組み合わせたお庭」をテーマにお伝えします。

お庭に自然の景色をつくりたいという想い

現代のお庭では、自然石を取り入れることが少なくなり、コンクリートやレンガなどの二次製品を使用することが多くなってきています。そうした中で、私たちdirect nagomiでは「自然の景色をつくりたい」というこだわりから、自然石を多用してお庭づくりをおこなっています。レンガやブロックなどの人工物では自然の景色を表現するのが難しいんです。例えば庭に山のイメージをつくりたい時には、四季の山々の風景を表現したいわけです。そういう場合はやはり自然石のほうがしっくりきます。

自然石がおもしろいのは、形や大きさがバラバラだからこそ使う人によって全く違った印象をお庭につくり出せるところ。ただ難しいのが「石の力の向き」の見極めです。景石で最初に置く石を『親石』と言いますが、2石目以降は、親石にかかる力の方向や見た目のバランスを考えながら据えていきます。いろいろな形の石を使っても、全部まっすぐに積んでしまえば自然な雰囲気は出ないためです。また、石の力の向きをしっかり計算して積んでいかないと、自然の景色の中の力強さや繊細さなどは表現できないのです。

岐阜県‗お庭‗自然の景色を表現する庭石

ちなみに、庭石というと大きな石を1個ボンと置くイメージがあるかもしれませんが、1本の木と1個の石を使う「一石一木」という手法は、坪庭のような狭い空間でない限り、私たちはあまり用いません。お庭の中にシンボルツリーと石が1個あるお庭は、「自然の景色を再現したい」と考える私たちにとっては少しさみしいからです。

なるべく自然の形に近づけたいとなると、どうしても複数の石を組み合わせたくなります。その方がお庭の表現の幅も広がります。

「野面積み」と「崩れ積み」

石を組み合わせてつくるものの事例として、家の周りの塀や石垣があります。塀のように高さが必要なものだと、「野面積み」や「崩れ積み」という方法で石を組んでいくことが多いです。「野面積み」というのは、「石を一段積む」→「裏込めコンクリート打設する」という作業を繰り返し積んでいくもの。

岐阜県‗お庭‗野面積み

一方、「崩れ積み」は、土だけで積んでいく工法です。詳しく説明すると、まず根入れ(土に埋まる部分)を50センチ取った上で、まわりの石とすべての面で噛み合うように積んでいきます。全面噛み合わせることで、大きな一枚の壁のようになります。以前この工法で施工させていただいた現場は、東日本大震災でもビクともしませんでした。

岐阜県‗お庭‗崩れ積み

どちらの工法も熟練した技術がいります。「野面積み」は、石の見極めにも経験が求められ、加工技術も必要です。「崩れ積み」は、石同士をキッチリ噛み合わせながら垂直に積んでいくのが難しく、積みが高くなればなるほど難易度が上がります。「野面積み」は整った美しさがありますが、お庭で自然の景色を再現したいという私たちとしては、より自然に見える「崩れ積み」をおススメすることが多いですね。


本テーマについて、境目研究家の安田さんと対談した記事はコチラです。

「自然の景色を作る『石』|『ガーメントデザイナー中島秀章がつくる庭 四季の装いがある家』」

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