2024.8.14
庭はなぜ心を癒すのか?人間と自然の関係から考えるガーデンデザイン

人間はなぜ自然を感じるお庭を作ってきたのか
こちらの記事では、私たちの考える理想の庭について、また代表である中島の経歴や会社のことなどをお伝えしていきたいと思います。
今回は「人間が庭をつくる背景・理由」をテーマにお伝えします。
庭をつくるという人間固有の行為
これまでお庭に関するさまざまな内容を記事ご紹介してきましたが、今回は「そもそも庭とは一体何なのか」について考えていきたいと思います。

庭をつくるというのは、生物の中で人間だけの行動であるようです。例えば、人間と同じ社会的動物だとされる蟻や蜂は、蜂の巣や蟻塚といった「家」はつくものの、「庭」はつくりません。また、人間と同じ哺乳類の熊やタヌキのねぐらにも、庭らしきものはありません。動物や昆虫が庭をつくらないということを踏まえると、「庭」は実は自然と真逆の存在、つまり「人工物」とも言うことができます。
自然に近いお庭をつくる
それに対して、私たちdirect nagomiはできる限り自然に近い形でお庭を再現しようとしています。私たちが考える「自然に近いお庭」とは、人工物と自然が上手く調和した空間です。全て人工物で構成されていると味気ないですし、一方で野生のままの自然では荒々しすぎます。自然に近いお庭は、眺めているだけで気持ちが落ち着くもの。こうしたお庭をつくるのは、住む人に安らぎを与えてくれると感じているからです。
あくまで私たちの見解ですが、全ての生き物は「生き物としての本来の生き方」に近い環境を本能的に求めてるのではないでしょうか。そして人間も「疑似自然体験」のようなものを必要としており、その役割を果たす場所の一つがお庭になると考えています。

お庭を通して自然の心地よさを身近に味わう
昔からお屋敷やお城に庭園がつくられてきたのは、やはり自然を体感したいという意図もあったはず。これらの庭園も、かなりつくり込まれているため純粋な「自然」とは言えませんが、木を植えたり水を流したりして、自然の一部を取り込んできました。
ニューヨークのセントラルパークや京都の風情ある街並みのように、お庭以外の場所でも心安らぐところはもちろんあります。ただ、これらの空間を自分の自由にデザインすることはできないので、自由にできる自分の土地に、お庭という形で人間は自分が望む「自然」をつくってきたのだと思います。

代表の中島は、山や川、滝を眺めているのが好きで、そうした風景がもたらしてくれる落ち着く感覚をお庭で再現したいという想いがあります。そのため、「自宅にいながら自然の中にいるような心地よさを味わえる庭づくり」が、私たちのテーマにもなっています。機能性や使いやすさも外せませんが、何よりも「住む方の心が和むお庭」をこれからもつくっていきたいです。
本テーマについて、境目研究家の安田さんと対談した記事はコチラです。
