2024.8.26
お庭でも盆栽でも育てるのが難しい「苔」

お庭・盆栽づくりをする方は知っておきたい苔の管理
こちらの記事では、私たちの考える理想の庭について、また代表である中島の経歴や会社のことなどをお伝えしていきたいと思います。
今回は「苔を育てる難しさ」をテーマにお伝えします。
「盆栽」と「植木」の違い
心地よさを感じられる「ミニチュアのお庭」のようで、盆栽を好まれる方が多くいらっしゃいます。

そもそも、「盆栽」と「植木」の違いは、簡単に言えば、木を刈り込んだりして調整するかどうか。これを専門的には「仕立てる」と言います。盆栽は基本的に仕立てるのですが、植木はそうしないことが多いです。植木でももちろん仕立てるものはありますが、私たちの庭づくりでは、自然な雰囲気を活かしたいので何も手を加えていない木々を使用します。イメージしやすい形だと、植木が「自然そのまま」を鉢に植えたものに対して、盆栽は日本庭園などの「お庭を切り取って」鉢に移す感じです。
日光・乾燥を避け湿度管理も大切な苔
盆栽の世界で重要な存在が、苔です。ただ、盆栽・お庭に関係なく、苔は日当たりや乾燥に弱く湿度を必要とするため、育てるのが簡単でありません。たとえば隣り合って木を植えている場合、木は日光を求めますが、苔は日当たりに弱い。苔を上手に育てるのは非常に難しい管理が求められます。

苔が1年中美しく生えているのは、常に高い湿度に保たれて日が当たらない場所です。屋久島で苔が綺麗な場所は一年中水が豊富で、木が茂っていて日陰になってます。また、苔で有名な岐阜のお寺は、地盤が低くなった結果、日当たりが悪くなり、湿気が多くなっている所です。
苔は、種類・適切な環境も多様
苔を管理しにくい理由は日当たりや湿度管理だけではありません。その種類がさまざまで、適する環境も微妙に異なる点にもあります。そのため、苔を育てたい方は、日当たりや湿度などその場所に合ったものをしっかり調べてから購入するのがおススメです。
ここで苔の種類をいくつか紹介しておきます。まず私たちのお庭づくりでよく使うのはスギゴケ。少し根が付いていて、身が分厚く、管理しやすいです。そして苔の中でも日差しに強いのは、スナゴケ。反対に、ハイゴケは湿気が多いところでないといけません。ただ、水をあげすぎるとゼニゴケという別のものが出てきてしまいます。

これらの特徴も踏まえて、私たちがお庭で苔を取り入れる際には、お客様のご要望に合わせて、施工するスペースに適切なものを貼り付けていきます。施工後は、日があまり当たらないようにしますが、まったく日光を当てないのは無理なので、湿度で管理するのがメインです。しかし、正直なところ、お庭でも苔を育てるのは難しく、枯れてしまって貼りかえることもあります。本記事でお伝えしたことも踏まえ、苔を使ったお庭づくりについては、完成後のメンテナンス等も考慮して慎重にご検討ください。
本テーマについて、境目研究家の安田さんと対談した記事はコチラです。
