2024.7.29
庭と外構の印象を変える“石積み”技法|サイズ・模様・植栽までこだわる施工

熟練した技術でお庭に美しく石を積んでいく
こちらの記事では、私たちの考える理想の庭について、また代表である中島の経歴や会社のことなどをお伝えしていきたいと思います。
今回は「美しい石積みができるまでの裏側」をテーマにお伝えします。
サイズ・形・模様を考慮して組み合わせる綺麗な石積み
前回の記事では、石積みについて触れましたが、「バランスよく石を組み合わせる」という技術は難しいように思われるかもしれません。私たちも経験を重ねて、きれいな組み合わせ方が分かるようになってきました。
石積みでは、40㎝くらいから1.5mくらいまでの様々な大きさ・形のものを組み合わせます。多い時は80個もの石が運搬されてきます。積む高さにもよりますが、1日大型ダンプ2〜4台で運ばれるほどの量です。石を積む際には、大きさや形だけでなく、模様も大事な視点。模様を活かすことで、まったく規模の違う石を自然に繋げることができます。

一般の方は、石の積み方に対して、大きいものが下部にあって上に向かってだんだんと小さなものになっていくイメージを抱かれやすいですが、一番高いところに小さい石があると、不安定な印象になります。そのため、私たちは下部と上部は大きな石でがっしり留めて、その間を、大中小大きさが異なる石を組み合わせて入れていきます。大きいものだけでももちろん安定しますが、大味に見えるので、さまざまなサイズの石で組んで繊細で上品な雰囲気に仕上げるのです。
大きい石は、1.5tから2tほどの重さがあり、当然人力では持ち上がらないので、クレーン車などの機械を使って積んでいきます。クレーン操作は、落ち着けば意外と危険はないのですが、ワイヤーをかける技術は重量のある石が落ちないように高いレベルが必要です。こうした点など経験や技量がそれなりに求められることから、巨大な石を扱える職人さんは減っていますし、石垣づくりを任せられる会社は多くありません。仮にお客様のご要望でつくられたとしても、施工業者によって石垣の出来・不出来に差があります。

高度な技術が求められる石垣
自然な景色に近い石垣を手掛けるとなると、やはり高いレベルの技術が欠かせません。たとえば、積んだ石の間にも木を植えたい場合は、先に木を植えてその上から石を置く必要があります。というのも、木の根元は幹よりも太くなるので、石を積んだ後だと大きい木を生やすことができないためです。石垣の間に木が生えているのは、最初からそこにうまく組み込んでいる状態なのです。石垣自体も、木ではなく石同士を噛み合わせることで支えられているので、仮に木がいつか枯れてしまっても崩れることはありません。

こうした理由から大きな木を石積みの合間に植えるのは難しいのですが、ツツジのような低木は後からでも石垣に入れることができます。この場合は植栽スペースを空けながら石を積んでいきます。山の美しい風景をお庭で再現するようなイメージですね。なかなか想像しにくいかと思いますので、よかったら私たちの施工例をご参考ください。
本テーマについて、境目研究家の安田さんと対談した記事はコチラです。
