2024.2.20
雑木の庭づくりと外構の融合|桂離宮で学び、現代住宅に活かす職人の視点

和の庭と外構づくりを学んできました
こちらの記事では、私たちの考える理想の庭について、また代表である中島の経歴や会社のことなどをお伝えしていきたいと思います。
今回は、「庭と外構の両方に携わってきた代表中島のキャリア」をテーマにお伝えします。

京都で庭師として働き始める
direct nagomi株式会社の代表である中島が最初に就職したのは、京都にある老舗の造園会社でした。庭については完全に素人の状態から、庭師として中島のキャリアが始まりました。日本庭園ならではの剪定方法や植物の種類、落ち葉の掃除の仕方といった技術的なこと、くわえてそもそも庭の在り方とは?といった文化的なことを学びました。
老舗の造園会社だったため、関西エリアの有名な庭園に触れる機会も多く、日本庭園の最高峰である桂離宮の庭園を手入れすることもありました。
そもそもこの会社へ入社したきっかけは、中島の父の言葉でした。昔からものづくりが好きだった中島は、庭をつくることにも興味を持ち庭師を目指しました。そして「どうせなら庭園の本場で学んだらどうだ」という父の言葉に後押しされ、京都の老舗を選ぶことになったのです。
庭師として修行し始めてから丸3年経ち、茨城の拠点へ異動することになりました。そこでも3〜4年経験を積み、社内独立という形で元会社の仕事を請けつつ自身でも仕事を請け始めることに。そして岐阜県美濃加茂市に移り、2022年にはdirect nagomi株式会社の設立に至っています。
茨城で庭と外構の調和をさぐる
現在direct nagomi株式会社では、庭づくりだけでなく外構工事分野にもつよみを持っています。庭師としてキャリアをスタートした中島ですが、外構にも携わり始めたのは茨城に移ってからのことでした。当時の社長が、TVチャンピオンというテレビ番組の「ガーデニング王」という企画で2連覇を達成。その際、中島もアシスタントとして参加しています。その企画で優勝したデザインは、お庭と外構である駐車場が一体化したものでした。

前回のお話にもつながりますが、かつて駐車場(外構部分)と庭は分かれていました。家が土地のどちらかに寄せられて、玄関前に駐車場と庭が並べて作られ始めたのが、ちょうどこの頃のこと。優勝したのも、庭と駐車場が一緒になったデザインが当時珍しく高く評価されたからとも言えそうです。
これをきっかけに「一般住宅向けの庭+外構デザイン」という問い合わせを多数いただくことになり、庭と外構を融合させた仕事を数多く経験するようになりました。
庭に植栽する木のベストな配置
今回は、庭と駐車場の一体化に関連して、庭に植栽する木の配置についてもお話しておきたいと思います。
駐車場や庭を北側に配置すると、日照が少なく植物が枯れるのではと思われるかもしれません。ですが、実は北側に植栽した方が庭木としてはちょうどよく育ってくれるのです。それは、庭に植栽する木の現在の主流が、雑木(ぞうき)だからです。
雑木はもともと、山や林に自然と集まって生えている木です。そういう場所では密集して生えていますので、木の頭の一部しか日光は当たらないですし、そもそも雑木自体が日光を大量には必要としません。そのため、北側でも問題なく育ってくれるのです。日当たりのいい南側だとむしろ日光に負けて弱ってしまう雑木もあるほどです。

最近でも敷地の南側に庭を作るのが一般的ですが、今後温暖化でますます暑くなることを考えると、敷地の北側に庭を作ることが増えてもよさそうです。いずれにせよ、一つひとつ、お家の配置に合わせた最適な提案をしていきたいと考えています。
本テーマについて、境目研究家の安田さんと対談した記事はコチラです。
